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蔵人日記

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第65回:豪華差し入れ

2006/11/07 20:22

今日、蔵にいつも懇意にして下さっている山田水産からウナギの差し入れがありました。

蔵人の疲れがピークに達している時に絶妙のタイミングでの差し入れ・・・・感謝

山田水産は霧島山系の清らかな水を使い国産のシラス「ウナギの稚魚」を真心を込めて育てていらっしゃいます。

その中でも鰻師の「加藤尚武さん」は機械管理の中でもやはり自分の目で見て鰻の気持ちを感じなければ美味いウナギは出来ないとウナギ池の近くに家を建て四六時中管理されています

私たちの焼酎造りと似たようなものがあります。

同じ生き物を扱っていると油断が出来ない事も多々あります

それでもどこまでも優しく真心を込めて育てていらっしゃいます。

そしてそしてこの後がまたすごいのです

ウナギに付けるタレ・・・。このこだわりがなんとも言えない

タレの中に赤酒、味醂、焼酎、醤油を混ぜ合わせてふくよかな香りとふっくらとした味を引き出しています

写真が下手ですみません"^_^"

このウナギをつまみに焼酎を飲んだらやみつきになります。

一つ一つが手作業で小骨を取りながら美味しさへのこだわりを持っておられる山田水産です

鹿児島県志布志市有明町大字野井倉3581番地

TEL 0994-74-2880

※大牟禮杜氏の紹介と言っても決して安くはなりませんのでご容赦下さい


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第64回:バラ公園

2006/11/04 15:57

私たちの住んでる鹿屋市には日本一のバラ公園があります

今日はそのバラ公園を訪ねてみました。お忙しい中案内をして下さったのは「鹿屋市商工観光課バラを生かした街づくり推進室」の神薗専務理事です

かのやばら園は平成6年オープンし多くの方々に親しまれて来ましたが平成18年、これまでの2,8haから約3倍の8,0haに拡張、バラの品種は約4000種、50,000株になり名実ともに日本一になりました。

このバラを育てたのが「門倉美博」園長です

門倉園長は高温多湿でバラの栽培には劣悪な気候環境のこの地で「大隅の活性化」を念頭に12年間計画に携わって来ました

今では自然の丘陵を生かしたバラ園を見渡しながら世界に誇れるバラ園が出来たと喜んでいらしゃいます

そして、鹿屋のオリジナルばら。名前は全国3,781点の公募の中から選ばれました。

「プリンセス鹿屋」と名付けられました。

香りが強く四季を通して楽しめます。是非一度鹿屋にも遊びに来て下さい。


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第63回:綾紫物語 ブログ編

2006/10/28 19:50

先日、携帯便りでも紹介されていまいたが今年もやっと綾紫の仕込が終わりました。

今年は例年になく芋が水っぽくて醪の発酵が早く前急型でした

従来は8日か9日目の蒸留なのですが今年は6日目位で醪が収まってしまいましてやっとのことで9日迄醪をもたせました。

芋農家の大脇さんは天候不良の中でも組合長と言う役職柄毎日確実に芋を納入して下さっております

こう言う人たちに支えられて今年の焼酎造りが着実に進んでいますことを感謝しています


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第62回:柿木

2006/10/27 20:36

蔵の敷地内には4本の柿木があります

その内3本は今から十数年前、当時の役員さんが「実の生る木も蔵の中にないといけない」と言って幼木を接木して下さいました。

今では、毎年たわわに実った柿が蔵の10時の休憩時間にテーブルに並びます

もう一本の木はやはり十数年前に誰が植えたでもなくいつの間にか生えて来たものです。

桃栗3年柿8年と言う言葉もありますが

10年を過ぎる頃から実が生りだして来ましたがもちろん渋柿です

(当たり前です)

ところが、ところが、ここ2、3年前に何気に食べてみたら何と甘柿になっていたのです。こんなことってありますかね。

その柿の美味いこと言ったらそれはそれは食べた人しかわからないと思います

私の女房のばっばん「祖母『102歳で没』」が11月頃女房の実家に行くといつも柿の話をしてくれてました。

昔、天皇陛下が鹿児島に来た時に差し出された柿を食べてこんな旨い柿が「あいかよ」と言われたそうです

そしてその柿木は「あいかよ」と命名されたそうです

「ばっばんの話です」

天皇陛下が鹿児島弁を話できるわけはありませんけどね

今、蔵に1本ある柿木は私が思うにたぶん「あいかよ」なのではと思うのです。

とろりとした旨さと甘さ・・・最高です

今日の鹿児島弁

「こげん、うんめ柿があいかよ」=こんなにおいしい柿がありますかね


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第61回:ブログ

2006/10/26 19:51

そもそもこのブログを始めるキッカケになったのは秋田県横手市にある浅舞酒造(http://www.amanoto.co.jp/)に5年程前に吟醸麹の勉強に行ったことから始まります・・・がそれから続けて5年行く事になります。

たしか、今年だったと思いますが浅舞酒造の森谷杜氏に「大牟禮さんブログ持つって麹室を2つ持つのと一緒ですよ」と言われたのですがその時はあんまり気にも留めずに聞き流していました。

しかし、今となってはあの時の森谷杜氏の言葉を肝に銘じていれば

今頃は気まぐれ日記で楽して人の日記を見て楽しんでいただろうに。 

「後悔先に立たず、反省役に立たず」 

いつもの事です

今度から皆さんにガッカリさせないようにボチボチ気まぐれでやりますんで気長に見守って下さい。

そろそろ、今年も造りの季節になると思います。

天の戸 ファイト。ファイト。ファイト


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第60回:芋っ子参上

2006/10/24 19:55

確か今年で5回目になるでしょうか?東京と大阪での焼酎の会がきっかけで大海に来る事になった芋っ子軍団。

その名も芋っ子倶楽部。何しろ女性だけと来たもんだから中々ややこしい"^_^" 蔵に来るようになって今年で5年目ですが、鹿児島には年に2、3回は来ているように思われる。鹿児島の繁華街、天文館を歩かせたら地元の人さえ知らない焼酎の旨い店の穴場を知っているようです。

芋切り手伝いとか言いながら結構楽しく鹿児島を満喫しているみたいです。

上の写真は東京+鹿児島芋嫁です。

もう、完全に手馴れた様子で蔵の芋切りおばちゃんも完璧にお手上げ状態です。

続いては京都からの芋切り初体験組です

何を思って鹿児島くんだり迄芋切りに来ますかって・・・。

右の芋娘は私の知ってる限り今年3回目の鹿屋です。

ほんとに恐るべし芋っ子軍団です

来年から蔵に来た人にはポイントカードを作って10ポイント貯まったら、くじらの新焼酎6本プレゼントしようかなと思います・・・

・・・・あくまで杜氏の考えです・・・・。

芋っ子が帰ってから地元の新聞にちゃっかり掲載されていました

少々、UPが遅くなりましたが、又来年も芋切り来られるのを楽しみに待っています。


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第59回:鉦踊り「かねおどり」

2006/10/23 13:58

昨日、大海酒造に鹿屋市指定無形文化財「光同寺鉦踊り『こうどうじかねおどり』保存会」の皆さんが来て下さいました。

カンカンカン。トントントン。鉦の音と、太鼓の音が小気味よく響き渡り、又、掛け声も宜しく?たまには、鉦の音と太鼓の音がバランスが悪くなったりしながら踊って下さいました。

練習不足だったのか足がもつれたりする場面も・・・。

今年一年間蔵の水が耐えることがないように水神様にお払いをして頂きました。

当日は第一鹿屋中学校の生徒さんが3名職場体験実習に来ていまして海の4合ビンのレッテル貼りをして頂きましたが念入りにやってくれて大変助かりました。 有難うございました。


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第58回:ちらし寿司

2006/10/19 14:03

大海酒造では毎年造りが始まってからの9月〜10月15日迄は蔵見学、芋切り体験を行っています。

※大海酒造、大海酒販と取引きのある酒販店の紹介のある人に限る

中には1泊2日で鹿屋に泊まって芋切り体験をされる方がいらしゃいます。そんな方に夜は蔵で歓迎会をすることも多々あります

その時の夜の料理を準備するのが山下専務です。

専務『杜氏今夜はどんな料理にしようか?』

杜氏『全て専務にお任せですよ』

専務『よし、今夜はちらし寿司にしよう』

専務『じゃぁ、家に帰ってから作ってくるから』

杜氏『・・・・』

杜氏『ちらし寿司は奥さんが作っていたのじゃないの?』

専務『いや、僕が作っているんだよ』

杜氏『知らなかった"^_^" てっきり奥さんが作ったと思っていた。それで美味いと思っていた。』

専務が作ったちらし寿司

ちらし寿司のほかにも『デンプン入りダゴ汁』

・・・この気合の入った顔をご覧下さい・・・

いつも夜の飲み会になると一番張り切って準備してお客さんを接待しています。因みに蔵では、手配師とか鍋奉行とか言われています


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第57回:コガネセンガン買います

2006/10/16 13:54

4月の芋苗の植え付けの頃は雨が多く、又突風が吹き荒れて今年は、あんまり収量は見込まれないと思っていた。

しかし7月を過ぎる頃から天気も持ち直して芋の生育も良くなって来ました。・・・が、9月に入るとめっきり雨が降らなくなって、かれこれ1ヶ月雨が降っていない。

畑は砂漠状態です。

こうなると、たまには『ざぁ〜』と一雨降って欲しい。

雨が降ったり、降らなかったりと両極端です。

やはり今年は異常気象なんですかね。芋の収量もやはり今年は例年に比べると少ないようです。どこの焼酎蔵も芋の確保に頭を悩ませているようです。

蔵人に『杜氏さん農面道路にへんな看板が立っていましたよ』と聞きましたので早速見に行って来ました。



この世界に25年間働いていますがこんな看板を見たのは初めてです。

巷ではほんとに芋が不足しているみたいです。

大海では何とか生産農家の皆さんのおかげで計画通りの仕込が出来そうです。

有難いことです。


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第56回:芋例会

2006/10/01 22:09

芋例会の打ち合わせをしに農家さんの家を回って来ました。
暑さ寒さも彼岸までと言う言葉がありますが、
鹿屋も朝夕がすっかり涼しくなって焼酎造りには持って来いの季節になりました。

芋例会
▲農家さんの家から帰りに見つけた彼岸花。


そして、今日は今シーズン初めて芋の例会を鹿屋の某小料理屋で行いました。
坪堀の時とはちょっと違う最近の収量の話で
去年は一株に4個〜5個の芋が生っていましたが
今年は去年より大き目の芋が3個位生っていて、やはり収穫量は減です。

計画出荷量に不足の人は

組合員の皆で話し合ってカバーしましょう

と決めました。

次回は10月18日に会を開きます。


芋例会
▲月の風水害でせっかく植えた田んぼがこのように台無しになってしましました。
・・・心が痛みます・・・。



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