ホーム蔵人日記 > 大牟禮杜氏のきまぐれ日記
 

  芋焼酎紀行  
  :: 第56回以降の「蔵人日記」はこちら   大海酒造協業組合 杜氏 大牟禮良行
第6回
製造/2
今 期は天気も良くて、
「今年はもう台風も来ないのかなぁー」と思っていたら、やっぱり来ました。といってもこちらに上陸はしませんでしたが。台風21号接近の為風が少し強くなり、雨が降り出したので、停電対策用の大型発電機を設置(これを準備したら大概それてくれるのですよ)。結局台風はそれてはくれたのですが、長雨の為に芋が入荷できずに麹の払いを休みました。こんなことが製造時期に1~2回はありますね)
10 月下旬に肝属郡内の酒屋さんの2代目からTELがあって、
『焼酎造りを勉強しに行きたい』と言われるので、「宜しいですよ。」と軽く返事をしたのですが、実際は半信半疑でした。今までそのような例は、我が工場ではなかったことですから・・・・。何故なら酒造会社は「売ってもらう」立場で、酒屋さんは「売ってあげる」と言う相互関係があった訳ですから。いやぁー、その話があった時にはびっくりしました。
来られる前日、仕事上の時間の打ち合わせを電話で済ませて、当日、朝5時30分過ぎには工場に入られて、製造部員と共に夕方5時までいも洗い、タンク洗い、芋仕込みとみっちり勉強されました。
一日で終わるのかなーと思っていたら結局3日間 ほんとに、ほんとに頑張られましたねー。
酒屋さんには造り手の気持ちを今度は消費者に伝えて貰いたいと思いましたヨ。
(こういう研修だったらいつでも引き受けたい。そう言う気がしました。ご苦労様でした。)
11 てさて、
月に入ると私には会社から、毎年1つ、何か提案して焼酎を造るように言われています。そして今年は原料の芋を従来と違う芋で1日だけやってみました。紫芋なのですが…。(やってみてびっくり。ホントにきれいな色になりどんな焼酎なるか楽しみでした)味は甘味があって香りはフルーティーな感じに出来上がってくれました。(コラム上で皆さんに味と香りを見ていただけないのが残念です。)来年3月頃には味も香りも熟成されてもっと良くなっているのではないかと思います。楽しみにして頂きたいですね。
残念ながら焼酎は蒸留酒ですので、色は出ないんですよネ。 →
← 我社の蒸留機
我 が大海酒造も11月15日をもって芋の仕込みが終了
しまして、11月23日の蒸留で今年の芋焼酎の製造がすべて終わります。9月下旬にバッグ1つを持って蔵に入って約2ヶ月、今年もいろんなことがありましたが、製造部員全員の協力のおかげで無事やりとげることができました。
10月末にはすでに来年の原料米の注文も終わり、又さつまいもも、生産組合員に割り当ても済ませました。これからは、自分たちの造った焼酎がどのような評価を受けるのか、県内、県外に出て行って消費者の話を聞いてそして来年の製造に役立たせたいと思っています。
ページトップ
ホーム バック 大海酒造協業組合 大海酒販株式会社
Copyright© 2002- Taikai Shuzo Co., Ltd. All Rights Reserved.
※1 麹菌とは? ※2 酵母とは?