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  芋焼酎紀行  
  :: 第56回以降の「蔵人日記」はこちら   大海酒造協業組合 杜氏 大牟禮良行
第4回
製造突入!!
さ て、
芋の準備も終わり後は9月20日の米麹の払いを待つばかりになりました。
そこで、製造に入ると私の場合は約2ヶ月間工場(蔵)に寝泊りしますが、ただ普通に蔵に入っても続かない気がします。なぜなら、この仕事は精神的なことがかなり左右すると思っています。朝は6時前から夜は9時過ぎまで そして夜中は1時と、
“完全に造りに入っていかないと途中で挫折するのでは”
  と自信がなくなってしまいそうな気がするのです。
そ こで、
私の場合は6月頃から「芋焼酎をつくるんだ」、「やるんだ」と気持ちを入れていきます。それと、もうひとつは気分転換ですね。蔵に入る前に旅行をしたり(今年は京都の大原にいってきました。)します。
家庭はほとんど、ほったらかしですね。(笑)
そ んな、こんなで20日から蔵に泊り込みを始めました。
初日は米を蒸す前に焼酎と米、塩で米蒸機と製麹機を、お払いをして安全を祈願します。
私としてはこの2ヶ月間で一年分の焼酎を造る訳ですから、よい焼酎が出来上がれば一年間は、気持ちがゆっくりありますが、そうでないときは一年間ずーっと気が気ではありません。ですから集中して集中して仕事をやっていきます。
泊 り込んで仕事をするのは、一人でやる訳ではありません。
蔵で働く7人のメンバーも毎日一人ずつ交代で当直をしてもらって、一諸に食事をし、夜も夜中も二人で仕事(醪の温度管理=櫂入れ)をします。
食事をする時に焼酎の造りについての話や自分の造りに対する気持ちを話してやります。そうすることで 皆が同じ気持ちで仕事をすれば きっと、いい焼酎ができると信じていますねー。
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